セキュリティーアプリやセキュリティーサービスを手掛けるアメリカのSplashData社は、ネット上に流出した何百万ものパスワードから最も危険で漏洩しやすい“最悪”なものを公開する「The Top 50 Worst Passwords of 2019」を発表している。
トップには、調査開始以来、常連である「123456」が輝いた。そのほか2位「123456789」、5位「1234567」、6位「12345678」、7位「12345」となり、トップの「123456」は3%を占めるなど、連続する数字の羅列というトレンドは、最悪パスワード界では不動の人気となっている。
また、6ランクアップした3位の「qwerty」、13ランクアップした12位の「qwerty123」、新登場の13位「1q2w3e4r」など、一見、意味がなさそうだが、単にパソコンのキーボード上の連続する文字を並べただけというパスワードが今年になって人気になっている。
これは、同じようにキーボード上で並ぶ123456の危険性が喧伝された結果、ユーザーが下の段の「qwerty~」へと移行しただけなのかもしれない。
これらのパスワードは、多くのユーザーがこのパスワードを好むということを知っているハッカーにとって、非常に破りやすく危険なパスワードになっっている。
また、大統領の名前や活躍したスポーツ選手、ゲーム関連といったハッカーに推測されやすいパスワードも危険だとしている。
なお、毎年「最悪パスワード」を発表しているSplashData社によると、ユーザーは少しずつ複雑なパスワードを使用する傾向にあり、オンライン上でデータを守ることに関して手段を講じ始めているとしている。
トップ10のランキング
10位「123123」
9位 「111111」
8位 「iloveyou」
7位 「12345」
6位 「12345678」
5位 「1234567」
4位 「password」
3位 「qwerty」
2位 「123456789」
1位 「123456」