Facebookが独自OSを開発していることを、海外ニュースメディアのThe Informationが報じています。このOSの開発はWindows NTの開発に携わったMark Lucovsky氏が主導しているとのことです。
To Control Its Destiny, Facebook Bets Big on Hardware — The Information
FacebookはSNSにとどまらず、これまでにWi-Fiドローン「Aquila」やスマホに取って代わるARスマートグラスなどさまざまな開発を行ってきました。2019年9月には「脳を読むリストバンド」を開発するスタートアップをFacebookが買収したと報じられています。
新たにThe Informationが報じた内容によると、Facebookは未来の端末のためのOSを構築しているとのこと。The InformationがFacebook広報から話を聞いたところ、FacebookはARスマートメガネのような「未来のプロダクト」により注力しているそうです。
Facebookのハードウェア開発を代表するAndrew Bosworth氏は、「私たちは、次の世代では私たちが入る余地があると確信したいのです」と、Facebookが新たなOSを開発する計画について話しています。「そのために、市場や競業他者を信頼できるとは思いません。だからこそ、私たちは自分でやるのです」とBosworth氏。記事作成時点でOS開発を主導するのは、Windows NTの開発に携わったMark Lucovsky氏です。
SNSプラットフォームを開発するFacebookはOSを開発するAppleやGoogleに頼らざるを得ず、長年、この依存関係を絶つ方法を探してきました。2011年から既にHTCと協力してスマートフォン開発をしているという話が報じられていたほか、「Oxygen」というプロジェクトではGoogle Playストアにブロックされた場合に備えて、Facebookアプリを直接Androidデバイスに配布する方法を探しましたが、これも失敗に終わっています。