スマートフォン(スマホ)を動かすために欠かせないOperating System(OS)はいくつかあり、日本で主流となっているのは「iOS」と「Android」だ。初めてスマホを購入する人は、どちらを買おうか迷ってしまうかもしれないが、MMD研究所の調査によると、メインで利用しているのはAndroidが57.2%、iOS(iPhone)は42.8%だった。
AndroidスマートフォンユーザーのほうがiPhoneユーザーより多い
同調査は、MMD研究所が15歳~69歳の男女9753人を対象に11月に実施した「2019年12月 iPhone・Androidシェア調査」。この結果を「2018年8月 モバイルデバイスシェア調査」で聴取したスマホ利用者のみを再集計した結果と比較すると、ほぼ1年でAndroidは3.9ポイント増、iPhoneは3.9ポイント減と、徐々に乗り換えが進んでいることが明らかになった。
ただ、現状と意向に食い違いがあることも分かった。次回機種を変更するときに、iPhoneとAndroidのどちらのスマホにする予定かを聞くと、iPhoneユーザーの89.2%が「次もiPhone」と回答し、1.6%がAndroidへの乗り換え意向を示した。残りの9.2%は「わからない」と答えている。一方、Androidユーザーは79.8%が「次もAndroid」と答え、5.1%がiPhoneに乗り換えようとしていた。残りの15.1%は「わからない」と回答している。
乗り換え意向の結果をみると、AndroidからiPhoneに乗り換えたいユーザーのほうが多いが、実状は1年前よりAndroidユーザーが増えている。この背景には、新品と中古品を含めても、iPhoneよりもAndroidのほうが手頃な価格の製品が多いという点が影響しているのかもしれない。iPhoneに乗り換える意向はあっても、スマホより優先してコストをかけるものがあれば、廉価なAndroidスマホを購入するはずだ。
iPhoneユーザー率は10代女子がもっとも高くなっている
また、性別・年代別にメインで利用しているスマホをみると、iPhoneユーザーの比率が高いのは、10代の女性(61.9%)と10代の男性(50.1%)、20代の女性(52.7%)。iPhoneは若年層を中心に人気となっている。Androidの比率が高いのは、男性30代(63.9%)、男性40代(67.1%)、女性30代(61.4%)、女性40代(64.0%)。Androidはミドルレンジの世代に人気であることが分かった。(BCN・南雲 亮平)