神奈川県民のうち、JR南武線、京浜東北線、東海道線などの沿線に住む人にはうれしいニュースが飛び込んできた。以前から噂にのぼっていたJR川崎駅前の大規模商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」内に、国内10店舗目となるApple直営店「Apple 川崎」がオープンするからだ。今後は、「Apple 銀座」と今秋オープンした新旗艦店「Apple 丸の内」、そして「Apple 川崎」の3店舗から、ほかの用事や予約の空き状況に合わせて使い分けられるようになる。
1年以上前から噂になっていたラゾーナ川崎プラザ内についにオープン
昨年秋、Appleが公式サイトで「勤務地:神奈川、職種:リテール」で人材募集を開始したことがApple情報ブログによって広められ、その年にオープンした「Apple 京都」などの例から、今後1年以内に、神奈川県に新たな直営店がオープンする可能性が高いとみられていた。その場所は、すっぽりとテナントエリアが空いていた、ラゾーナ川崎プラザに違いないと噂されていた。
JR川崎駅から少し歩けば着く
川崎駅西口周辺は、2006年9月のラゾーナ川崎プラザ開業を機に、ショッピングモール近接の人気エリアに生まれ変わった。両親が川崎市中原区、本人が川崎市川崎区で生まれ、以前の東芝川崎事業所(旧堀川町工場)の操業中の様子をよく知る記者の父は、開業直後のラゾーナ川崎プラザに初めて訪れた際、「よくもここまで変わったものだ」と感嘆の声を上げていた。そうした場所にApple Storeがきたのだ。
Apple 川崎は、家族連れで大賑わいのルーファ広場に面した位置となる(Apple 川崎オープン前の2017年3月に撮影)
家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、AppleのiPhoneは、国内で常にスマートフォン全体の4~5割の高いシェアを誇るが、ユーザー数の割に直営店は少ないといえるだろう。しかも、これまではインバウンド需要も期待できるエリアにしか出店していなかった。首都圏では、初の東京都心3区外となる直営店に、ファミリー層を中心に、地元需要が大半だと思われる「川崎」を選んでくれたことを感謝したい。なお、オープン日の12月14日限定で、布製バッグなどの記念ノベルティグッズが配布される。(BCN・嵯峨野 芙美)*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。