ニューヨーク都市圏交通公社は11日、主要駅であるペン・ステーションでApple Pay(エクスプレスカード機能)を含めた非接触型カード決済を使って地下鉄に乗車できるようになったと発表しました。
85駅に拡大
Apple Payでのバスや鉄道などの交通機関利用は日本では一般的になっていますが、欧米各国では最近になってようやく本格的なサービスが開始されつつある状態です。先日はロンドンの路線バス・地下鉄でApple Pay(エクスプレスカード機能)による乗車が可能になったと報じられたのですが、ニューヨークの地下鉄でもApple Payの利用がさらに便利になったと発表されました。
新たにApple Payでの乗車が可能になったのは北米でも有数の乗降客数を誇るペン・ステーションです。ペン・ステーションは2つの路線が乗り入れる急行停車駅であり、Apple Payでの乗車が可能になったことでより多くの利用者の利便性が向上することになります。
またこの導入の発表と同時に、今月後半までに85の駅でApple Payによる乗車が可能になるとも発表されました。主要駅から導入が進められていると見られ、多くの利用者がニューヨークの地下鉄でApple Payを使えるようになるでしょう。なおニューヨーク地下鉄は均一料金であるため、乗車駅がApple Payに対応していれば、Apple Payでの乗車が可能になります。
割引料金にも対応へ
現時点でニューヨーク地下鉄でのApple Payによる乗車は1回限りの運賃支払いにしか対応していませんが、将来的には7日券や30日券などにも対応するとしています。こうした対応が進めば、旅行客でもApple Payに対応したiPhoneやApple Watchがあれば券売機でいちいち乗車券を購入する必要がなくなり、安全で簡単な地下鉄利用が可能になるでしょう。
日本で初めて本格導入されたApple Payによる交通機関利用がいよいよ世界の大都市に広がってきました。これからのApple Payの発展にはまだまだ期待できそうです。