シャオミの日本上陸が正式に発表されました。1億画素カメラを搭載するスマートフォン「Mi Note 10」に加え、ウェアラブルデバイスでシャオミを世界シェアトップに押し上げた「Mi Band 4」、さらにはスマートフォンと連携可能で日本人にはなくてはならない家電「スマート炊飯器」、そして低価格ながら品質のいいモバイルバッテリーとスーツケースという、他のスマホメーカーにはないラインナップを引っ提げての上陸です。
スマートフォンで世界シェア4位のシャオミはヨーロッパの先進国にも製品展開を行っています。日本に投入されるMi Note 10、Mi Note 10 Proは日本のみならず他の国でも大きな注目を集めているシャオミのキラー製品といえます。
CPUこそミッド・ハイレンジ向けを搭載しますが、1億800万画素を含む5つのカメラでマクロから望遠まで幅広いレンジをカバー、さらに高画質な写真を撮影できます。カメラフォンとしての性能はライカを擁するファーウェイの上位モデルと互角と言えるでしょう。
スマートフォンを選ぶ際の基準がCPUや画面サイズからカメラ性能へと移行した今、Mi Note 10の1億越えのカメラ画素数はシャオミを知らない消費者にも大きなアピールポイントになります。しかも価格は5万円台から。ちょっと手を伸ばせば買える価格帯で、またMi Note 10での写真作例を見ずとも「なんだかスゴイ」そんな印象を受ける消費者が多いのではないでしょうか。
もちろん本当にいい写真が撮れるのかどうかはシャオミ自身がこれから消費者へ訴求していく必要があるものの、まずは「話題をつかむ」という点で日本上陸第一号のMi Note 10は十分合格点を与えられる製品と言えます。
またシャオミが合わせて投入するMi Band 4は、低価格ながらもシャオミ以外の製品にも対応する点が大きな特徴です。他社のAndroidスマートフォンのみならずiPhoneでもある程度の機能が利用できるため、Apple Watchが高すぎると思っているiPhoneユーザーに「通知と『iPhoneを探す』機能」だけのリストバンドデバイスとしても売り込むことができるでしょう。
そして炊飯器の投入は日本人にとって驚きともいえるでしょう。なぜなら炊飯器と言えば日本で独自に進化した家電であり、お米にこだわる日本人にとって炊飯器の性能は他の家電以上に重要視するものだからです。その炊飯器をシャオミが投入するということは、日本人でも納得できるだけの「おいしいご飯」を炊き上げることができるという自信が無くてはできません。
さらにはこの炊飯器はスマートフォンで操作ができます。操作性や出来上がりのご飯の味はこれから日本の消費者が実際に使いこんでいくことで評価が出てくるでしょう。家電系のジャーナリストの方々の評価もこれから気になるところです。
シャオミが日本人に必須の炊飯器を出してくるということは、シャオミは今後スマートフォンだけを出してくるのではなく、他国で展開しているスマート家電も投入するという意思の表れと感じます。これが扇風機や空気清浄機であれば、わざわざシャオミの製品として興味を持つ人は少ないでしょう。しかし炊飯器となれば日本人の誰もが注目するはずです。
スマート炊飯器だけで「シャオミはスマート家電も展開しており、しかも高性能である」というアピールに成功したのではないでしょうか?
Mi Note 10、Mi Band 4、スマート炊飯器、この3つを買いそろえるだけで、今までの生活がよりスマートになることは確実です。これまでウェアラブルデバイスを持っていなかった人、あるいは値段が高くて手が出せなかった人でもMi Band 4なら手軽に買えますから、運動や睡眠状態を意識せず記録できるようになるでしょう。
さらにはお米を炊くのが面倒と思っていた人も、シャオミの炊飯器があれば外出先から電源を入れ帰宅時にはおいしいご飯がちょうど出来上がっているのです。もちろん他社のリストバンドやスマート炊飯器を買えば同じことはできるでしょうが、シャオミの製品はそれらと比べても十分安いのです。
なおシャオミのこれらのスマートIoT製品は、すべて同じ「Mi Home」アプリでコントロールできます。今後出てくるであろうシャオミの他のスマートIoT製品も同じアプリでコントロールできるため、将来的には相互的な操作、たとえばスピーカーを使って複数の家電をコントロールする、なんてこともできるのです。