時間に追われる忙しい毎日が、未来はほんの少しラクになるかもしれない……。そう期待させる製品の開発が進められている。ここに紹介するのは美容分野におけるその一例だ。
パーソナライズが進む美容
美容アイテムに関するトレンドのひとつは、個人に合わせた肌のケアを、自宅でも手軽にできるようになること。数年前から開発を進めているパナソニックの『メイクアップシート』は、その代表例。鏡を使って肌の状態をチェックし、そのデータに基づく〝美容シート〟をプリント。貼るだけで、気になるシミを目立たなくしてくれる。また、美容のイノベーションに取り組むNoveraでは、開発中のスマートミラーに先駆けて、スマホのカメラで撮影した写真から肌の状態を分析するアプリをリリース。肌に合うおすすめの化粧品がアプリ上に見やすく表示され、すぐに購入できるのが便利だ。
すでに発売されている資生堂の『オプチューン』もパーソナライズ製品の象徴的なもの。専用ディスペンサーが、アプリによる肌の診断結果をふまえ、最適な調合液を提供する。
こうしたパーソナライズされた美容アイテムを活用すれば、ケアにかかる時間は減らせるはずだ。
実用化が待ち遠しい!常識を変える新メイク法
[開発中]パナソニック『メイクアップシート』
価格未定
ひとりひとりの肌に合わせて、ファンデーション層とコンシーラ層をナノレベルの薄膜シートに印刷。貼るだけで気になる部分を簡単に隠せるので、メイクの時間が短縮できる。
■ まずは肌の状態を専用のミラーでチェックする
専用のミラーを使って肌の状態を解析し、シートをプリントする仕組み。貼っていることが全くわからないくらい薄いのが特徴で、肌に自然になじむ。
AIを用いて、その肌に必要なケアを提供
[実用済み]資生堂『オプチューン』
1万円/月
日々変化する肌の状態を、スマホの専用アプリで測定。天候や紫外線量などの環境データと合わせてクラウドAIによって分析し、その日のコンディションに最適なスキンケア液が、専用のディスペンサーから提供される。月額1万円を支払うサブスクリプションサービス。
■ 専用ディスペンサーにスキンケア液をセット
2019-12-06 04:27:03