日本HPが新しいプレミアムラインのPCをバーニーズ ニューヨーク銀座本店で発表しました。なんでも高級百貨店のバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)に展示スペースを作るのだとか。
パソコンとバーニーズ ニューヨークの組み合わせの不思議さを感じながら現地を訪れると、そこにあったのは16インチMacBook Proの取材で訪問した際にニューヨークの家電店に置いてあった超小型13インチノートPCだったのでした。
......ということで、すでに米国では発表済だった製品ですが、ズバリ「この製品のココがいい!」と煽り気味にレポートしたいと思います。
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「ENVY」「Spectre」と、2つのモデルが登場していますが、Engadget読者向けの本命モデルはSpectre。価格はやや高めですが、この仕上がりとデザイン、サイズ感。それでいてベースモデルは14万円を切ってるのですから、選ぶなら圧倒的にSpectre x360 13でしょう。今回のインプレッションでは、Spectre x360 13にフォーカスしますけれど、先に結論を書いちゃいますね。
薄いぞ! 軽いぞ! というのが、国内における13.3インチクラスのノートパソコンの競争ルール。でも、この製品はそうした枠から外れ、"体験の質"を上げるために製品バランスをどう取るのか? そこを考えて設計された製品だと思いました。
もちろん、軽ければ軽いほうがいいという価値観もあるでしょうけれど、モノとしての質感なども含め、Windows機で選ぶならこれが最右翼に来るかなぁと思いましたよ。
天板面積の90%!超狭額縁OLEDを採用
HPの新Spectre。新モデルで目立つのは、やはりその狭ベゼルぶりでしょう。4Kの13.3インチOLEDもしくは液晶から選択できるディスプレイは、天板の90%の面積を占める超狭額縁設計。その決め手となっているのが、薄型設計のカメラ部です。
高さ2.2mmのカメラモジュールユニット
高さ2.2mmしかないカメラモジュールユニットは、Windows Helloに対応。カーソルキー手前に指紋センサーも置かれており、どちらを使っても生体認証できます。
しかし、自発光ディスプレイのOLEDということで、気になるのはやっぱり「焼付き」ですよね。画素が自発光するデバイスの場合、画素ごとに発光時間や発光する強さが異なるため、画素ごとに焼付きが起きやすく、輝度ムラが生じやすいのは周知のこと。常に動画ばかりを映すテレビとは異なり、タスクバーなどの固定された表示が多いパソコンの場合でもOLEDは問題ないのか?
そのあたりを日本HPの担当者の確認したところ、表示シフト(画素を定期的にずらしながら表示することで焼き付きを緩和する、昔、プラズマディスプレイで使われていたテクニック)などは使っていないものの、実用上、気になる焼付きは発生"しません"と断言していました。
本当に断言して良いのかな? と思いつつもう一度尋ねましたけれど、「しません!」と力強く返ってきましたよ。
2019-12-05 00:19:24