暗くて寒い冬の季節になると気分が落ち込むことも多くなるが、どうやらそれは人間だけではないようだ。
ロシアの牛は、冬季になるとうつ病に陥りやすく、感情が不安定になり、乳量も減少することがこれまでの調査で明らかとなっている。そこでモスクワ地域の農業行政省は、特定の農家を対象にある実験を開始した。
牛にVR(仮想現実)ゴーグルを装着させ、明るい太陽と広大な草原を映し出すことで、牛の気分を向上させ、乳量を増加させるというのだ。
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牛の頭の形に合わせた特別なVRゴーグルを開発
乳量を上げるためには、牛の気分を上げなければならない。そこで飼育下の牛たちの不安を軽減させ、乳生産を促進するために最新テクノロジーの導入を試みた。
それは、牛の頭の形に合わせて特別にデザイン・開発されたVR(仮想現実)ゴーグルを牛に装着させるというもので、その開発にあたっては、研究者らが農家や獣医と密接に協力し合い、デバイスが牛の使用に適していることを確認するために牛の視覚研究を行った。
2019-12-03 17:26:13