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浜松ホトニクスは産業用カメラ向けに目に見えない微弱な光を強くして捉えやすくする部品の新製品を開発した。2020年3月2日に受注を始める。サイズを従来の約3分の2に抑えたほか、シンプルな形にして多様なカメラに接続しやすくした。かすかな放電現象からプリント基板の絶縁不良を調べる検査など、産業用カメラの応用拡大を狙う。
浜ホトは、「画像増強管」のサイズを従来の約3分の2に小型化した。
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浜ホトは、「画像増強管」のサイズを従来の約3分の2に小型化した。
製品名は「C14245シリーズ」。寸法は幅100ミリメートル×高さ100ミリ×奥行き45ミリ、重さは約600グラムで、それぞれ従来の約3分の2に抑えた。回路の配置などを工夫し、形をシンプルな直方体に変えた。部品も小さく軽くすることができた。つなげるカメラの形の制限を少なくできる。
同製品は「画像増強管」と呼ばれる部品で、目に見えない微弱な光を増強してカメラで捉えやすくする。カメラと組み合わせて使う。かすかな放電現象から基板の絶縁不良を調べる検査や、自動車エンジンの燃焼効率を改善する研究などに使えるとみる。
光を強くする性能差などで6種類そろえた。価格は税抜き190万円から。基板の検査装置や電気機器、自動車のメーカーなどに売り込む。初年度には年1億円、3年後には年2億5000万円の販売をめざす。
2019-11-29 18:54:18