フードコートで親子と話す小型ロボット=29日午後、大阪府吹田市
大阪大と三井不動産は29日、大阪府吹田市の大型商業施設「エキスポシティ」でロボットを使った接客サービスの実証実験を行うと発表した。ロボットが客と対話して好みなどを把握し、店を案内したり直接商品を売ったりする。実用化に向け、早ければ12月から始める。
実験ではアンドロイド(人型ロボット)など計8体を使う。29日に行われたデモンストレーションでは、施設内のフードコート入り口で、小型ロボットが客に「おそばは好きですか」「どこが好きなの」などと尋ね、最も好みに合う食べ物を薦めた。
実証実験で使用される人型ロボット(右)=29日午後、大阪府吹田市
実証実験では、アパレル店などで店員と一緒に商品を販売したり、施設の案内をしたりする予定。商品を推薦する精度や雑談に応じる対話能力を向上させるほか、リピーターの把握など認識能力も高めるため、5年間かけてデータを蓄積する。