コーヒーショップは世間にいくらでもある。ゆっくりとくつろげる雰囲気のところ、立地がいいところなどそれぞれに売りがあるが、さっと飲み物をゲットしたいという需要に応えることにフォーカスしたカフェが米・ニューヨークにこのほどオープンした。
注文と支払いをアプリ(iOS、Android)でのみできる「Bandit」だ。
・注文の列は無縁
先にネットや電話で注文しておいてピックアップ時に支払いするサービスは多数ある。しかしBanditは注文も支払いもアプリで完結させる。別の言い方をすれば、アプリをダウンロードしていない人は利用できない。
客は店舗に来て注文したものをピックアップするだけ。なので、店舗内では注文の列はなく、金銭の受け渡しも発生しない。
・高品質のものを安く
創業者によると、店舗そのものは大きくある必要はなく、コストを抑えられる分、商品の価格も安めに設定できる。「高品質のコーヒーをリーズナブルプライスで提供している」と話す。価格帯は2〜4ドル(約220〜430円)という。
Banditはラテやカプチーノといった飲み物に加えて、クロワッサンやワッフルなどの軽食も提供していて、出勤前にささっと朝食を調達するのにも活用できそうだ。
こうしたテクノロジーを活用したスタイルはスターバックスなどの大手チェーンも試験導入しているが、完全にアプリ経由のみにするというところには至っていない。
端末や決済用のクレジットカードを持たない人にも配慮する必要はあるものの、キャッシュレスが社会に浸透しつつあるいま、Banditスタイルのサービスは今後日本でも増えてくるかもしれない。