【特集】PCゲーム用新クライアント「GOG GALAXY 2.0」をクローズドベータで体験!複数ランチャーの統合が実現
ポーランドのCD Projektは、ゲーム配信プラットフォームGOG.comの新バージョンである「GOG GALAXY 2.0」のクローズドベータテストを開始しました。本記事ではクローズドベータ版を体験してみた筆者から、「GOG GALAXY 2.0」とはそもそも何なのか、どのような機能を特徴としているのかをご紹介します。また、気になるゲームランチャーの統合機能についても触れていきます。
「GOG GALAXY 2.0」とは
2019年5月に発表されたCD Projektが送る既存GOGクライアント「GOG Galaxy」の新バージョン、「GOG GALAXY 2.0」。PC/コンソール問わず対応サービス上で所持している全てのゲームを自動インポートして管理できるほか、実績などを一度に追跡が可能です。フレンドリストについてもすべてのプラットフォームのものを一緒に扱え、クロスプラットフォームのチャットも利用できます。また、GOGはサーバー上のすべてのデータを暗号化し、絶対に閲覧しないことを約束。Galaxy 2.0から外部ライブラリを切断すると、データはすぐにGOGのサーバーから消去されます。
その他主な特徴はこちらをご覧ください。
ユーザーインターフェース
起動するとまず目につくのは、既存のGOGとは大きく異なり、更にモダンなデザインへと進化を遂げ、他のランチャーにも引けを取らないデザインとなったユーザーインターフェース。
ゲーム検索、フィルター機能が追加され、ジャンル、プラットフォームはもちろんのこと、対応機種、タグやインストール状態でも新たにフィルタリングできるようになりました。デフォルトではグリッド形式でボックスアートのみ表示されていますが、カスタマイズでタイトルの表示を始め、その他の情報を表示したり、リスト形式に変更して更に細かい情報を見ることもできるなど、かゆいところに手が届くデザインになっています。
Recentタブでは最近自分がプレイしたゲームおよび最近他人がプレイしたゲームを始め、各種ゲームのプラットフォーム別所持数、実績の数、プレイ時間などを確認できます。
各ゲームをクリックすると、オーバービューとしてゲームの簡単な概要、プラットフォーム、タグをはじめ、インポートしたゲームによってはアクティビティの欄に所得した実績などが表示され、さらにその隣のMy Progressでは、実績の解除率やプレイ時間などを他のフレンドと比べることもできます。
複数のゲームランチャーの統合
GOG GALAXY2.0の目玉機能ともなっている複数ランチャーの統合は上部の「+」のConnect Platformsから行うことができます。
統合機能は「Official Integrations」と「Community Integrations」の2種類が用意されています。「Official Integrations」はその名の通りGOG.comが公式に公開しているもので、現時点ではGOG.comとXbox Liveの2つのみをサポートしています。
「Community Integrations」はコミュニティーによって追加されているもので、GitHubを通して統合機能が追加されていきます。詳しい仕組みについてはこちら(英文)から。初期画面ではEpic Gamesストア、Steam、PlayStation Network、Originのみが表示されていますが、検索バーにランチャー名を打つことで自分が持っているランチャーが対応しているのか検索することもできます。記事執筆時点では、「Bethesda Launcher」、「Rockstar Games Launcher」を始め、Humble BundleやParadox Plaza、Wargaming.net、そして『マインクラフト』や『Path of Exile』、『Guild Wars 2』に対応しています。
本記事執筆時はベータ開始から間もないところですが、統合機能には既に多くのサービスが追加されています。ランチャーの統合はプログラミング(Python)を知っていれば簡単に行えるようなので、これから更に対応されるランチャー/サービスが増えることに期待したいところです。
なおサービスを追加すると、自動的にそれらのゲームをランチャー名でまとめてブックマークしてくれるので、インポートしたゲームがどこのランチャーから追加されているのかすぐに分かります。