IT(情報技術)部門や間接部門向けに業務支援クラウドサービスを提供する米サービスナウの日本法人サービスナウジャパン(東京・港)は19日、移転増床した新オフィスを記者向けに公開した。日本での業容が急拡大しているのに対応するとともに、ユーザー企業やパートナーとの連携を強める拠点としても活用する。
新オフィスには顧客にデモを見せるための「カスタマーブリーフィングセンター」を設けた。固定した座席の代わりにソファを置くなど開放的な空間とした。「自由に動きながら製品を体感できるように工夫した」(村瀬将思社長)という。
部屋の中には顧客事例を基にしてブロックで作った風車がある。回転数などの稼働状況をセンサーで計測し、トラブルが発生した際は拠点のタブレットに情報を送る。その後の対応状況などもサービスナウの製品で追跡管理できるようにしている。
公開に当たってはユーザー会である「サービスナウ・ユーザー・グループ(SNUG)」の池田毅会長が登壇した。池田会長はベネッセグループのIT子会社であるベネッセインフォシェル(岡山市)でITソリューション本部副本部長を務めている。
池田会長は「他のITベンダーのユーザー会と異なり、SNUGはユーザー同士で技術情報を共有する活動を重視している。ベネッセインフォシェルは5年ほど前からサービスナウの製品を導入しており、SNUGで他のユーザーから『実際にこう使っている』といった情報を得ながら、活用方法を進化させてきた」と説明した。