世界中で人気を博す動画共有アプリ「TikTok」を手がける中国企業ByteDanceが、新たに音楽ストリーミングサービスを提供する計画であることが分かりました。Apple MusicやSpotifyの対抗馬として注目されています。
早ければ年内の発表
ByteDanceが手がける音楽ストリーミングサービスの名称は明らかにされていませんが、早ければ年内の詳細発表が期待されています。
Financial Timesによると、すでに大手レコード企業3社(Universal Music、Sony、Warner Music)と話し合いを進めており、米国に先駆けてインドネシアやブラジル、インドでのサービスが予定されているようです。インドはTikTokのダウンロード数で、中国や米国を抜いて1位に輝いています。月額料金は米国で10ドル(約1,080円)未満に設定されるだろう、と考えられています。
ByteDanceは、TikTokのライバルとなる動画共有アプリ「Musical.ly」を買収、その後Appleとパートナー契約を結んだことで、Musical.lyで配信されている楽曲がApple Musicで視聴できるようになったという経緯があります。仮に独自の音楽ストリーミングサービスを立ち上げた場合、Appleとのパートナシッププログラムがどうなるのかは不明です。
独自ブランドのスマートフォンも展開
ちなみに、ByteDanceが新たに手がけようとしているのは、音楽ストリーミングサービスだけではありません。
同社は中国Smartisanのスマートフォン事業を傘下に収め、先日もクアッドカメラを搭載したスマートフォン「Jianguo Pro 3(堅果 Pro 3)」を発表したばかりです。TikTokの爆発的流行で勢いがついたByteDance旋風は、しばらく止むことがなさそうです。