Siriが使用者の表情から感情を読み取って、より適切に反応してくれる-そんな未来がやってくるかもしれません。米メディアAppleInsiderが、新たに公開されたAppleの特許申請の内容について紹介しています。
音声内容と表情の組み合わせによる解析
現地時間11月14日付で公開された米国特許番号20190348037の内容は、Siriのようなソフトウェア・エージェントが、命令者の音声コマンドと表情を組み合わせて解析することによって、より正確に命令の意図を判断するというものです。これが実現すれば、Siriが誤った答えを返す回数が減るとともに、使用者ごとにカスタマイズされたコマンドも利用できるようになると期待されます。
感情まで読み取る
同時に今回の特許は、カメラで読み取った表情を元に使用者の感情を把握することも目的としたものです。まったく同じ言葉による命令でも、その時の感情によって意図する内容が異なる場合がありますが、この特許技術を使えば、使用者の感情をも把握したうえでもっとも適切な反応を返すことが可能になるとされています。例えば使用者の感情がポジティブなのかネガティブなのかを見分けて、もっともふさわしいであろう答えを用意できるというわけです。
Face ID(顔認証)による使用者の顔の認識機能は既にApple製品に実装されており、ミー文字に表情を反映させることも可能ですが、そこから感情を読み取るまでには至っていません。
表情からその人の感情を読み取るというのは、人間ならばごく普通にやっていることです。もし今回の特許が実装化されれば、より一層Siriが人間に近づき、ますます生活に欠かせないパートナーになるのかもしれません。