中国の新興EV(電気自動車)メーカー「Xpeng Motors(シャオペン、小鵬汽車)」は先日、シリーズC資金調達を実施し、合計4億ドル(約436億円)の資金を複数の出資元から調達した。今回の調達を主導したのはスマホや家電製品で知られるシャオミだ。
テスラの競合の1社にあげられるシャオペンは2モデルのEVを開発しており、既に発売中の「G3 SUV」に加え、4ドアのセダン車両の「P7」を来年夏にリリース予定だ。
G3は競争が激化する中国のEV市場において、いくつかの差別化要因を盛り込んでいる。その1つが天井に設置されたポップアップ式の360度回転可能なカメラで、ジェスチャー操作によってセルフィー(自撮り)撮影が行える。G3にはシャオペンが独自に開発した、インテリジェントシステムのXmart OSが搭載されている。
P7は今年4月の上海モーターショーで初公開されたが、G3と同様に様々な先進的機能が盛り込まれている。P7にはXPILOTと呼ばれる自動運転機能が搭載されている。シャオペンによるとP7の自動運転モードは、中国の高速道路上でレベル3の自動運転を可能にする。また、この車両は中国全土の一般的な駐車場で、自動運転によるパーキング操作が可能とされている。
G3は車両の周囲を認識するために12個の3ミリ波レーダー対応の超音波センサーと、5個のHDカメラ及び赤外線カメラを搭載している。シャオペンはこれらのセンサーの精度を高め性能を向上させるため、複数回のソフトウェアアップデートを2019年に実施する。
シャオペンによると同社のEV車両はこれまで、15万回以上の自動パーキングを行ったという。また、G3のオーナーの95%が、車載の顔認証機能を使用しているという。