Appleは成長を維持するがSamsungとLGは低迷
カウンターポイント社の米国スマートフォン市場調査によると、SamsungとLGのフラグシップ機種の販売不調により、スマートフォン全体の販売数量はこの四半期は1.5%の落ち込みとなった。プリセールスは好調だったが、その後S10シリーズの売り上げは減速している。
機種変更サイクルの長期化が続いている為、米国の高級機種市場は軟化傾向にあり、機種アップグレード率は、4大キャリアの平均でわずか4.5%となっている。既に保有している機種を長く使う傾向は、特に高級機種で顕著だ。
前年同期比で成長したメーカーは、低価格帯に攻勢をかけた価格に敏感な消費者を狙ったメーカーで、Alcatel、Motorola、Coolpadはいずれも低価格帯で成長を遂げた。
OnePlusとGoogleは、これまでLGとSamsungに流れていたフラグシップ機種の需要を、これら韓国製フラグシップ機種よりも$200あるいはそれ以上安い機種を投入することにより、取り込んだ。キャリアがGoogle Pixel 3aやOnePlus 7 Proのような機種を今後もさらに提供するかどうかが鍵となりそうだ。
競合状況について、カウンターポイント社リサーチディレクターのMaurice Klaehne氏は以下のようにコメントしている。
「ポストペイドスマートフォンの第2四半期は低調だった。どのキャリアも回線の開通数は前年同期を下回った。スマートフォンの売上は、同一機種を使う期間の長期化と、個人携帯の業務利用(BYOD: bring-your-own-device)によって、既に何四半期も減少が続いている。
AppleのXRがトップセラー機種として引き続き好調であり、前年同期比で成長を遂げていることから、最高級機種離れの傾向もでている。iPhone 8とiPhone 7も売上が今四半期増加しており、その一部はプリペイド機種においてiPhone 6sからiPhone 7にiOS版主力機種が以降していることによる」