米チップメーカーQualcommは現地時間の11月6日、2020年に5G対応スマホは2億台売れるとの予測を発表しました。来年秋にQualcomm製モデムチップを搭載した5G対応フラッグシップ機が登場するとの報告を受け、アナリストたちはAppleは来年5G対応iPhoneモデルを発売するとの見方を強めています。
5G移行の先頭に立つQualcomm
次世代通信規格5Gでは、モバイルネットワーク上での動画視聴やゲームプレイがWi-Fiと同程度かそれ以上の速さで行えるようになるとされています。
5Gモデムチップを生産するQualcommの最高財務責任者(CFO)のアカシュ・パルキヴァラ氏は、「来年5Gチップには2つの変曲点が存在する」と述べています。
まず2020年の春、Samsungと中国のスマホメーカー数社が新しい端末を発売すると予測されています。そして来年の秋、いくつかの5G対応フラッグシップ機の登場が期待されており、5Gモデムチップの出荷台数が大きく伸びる見込みです。
2020年に5G対応iPhoneモデルが登場か
秋に新作モデルを発表するスマホメーカーといえば、AppleとAlphabet(Googleの親会社)が思い浮かびます。Summit Insights Groupのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、Appleは来年、Qualcomm製5Gモデムチップ搭載のiPhoneモデルを発表すると予測しています。
Qualcommの最高経営責任者(CEO)のスティーブ・モレンコフ氏は、「今年Appleと契約を結んだこともあり、(Qualcommの)ライセンスビジネスは力を発揮し続けている。当社は5G移行の先頭に立っており、我々の製品ビジネスに変化がもたらされるだろう。変換期は近いが、やっと自信が持てるような兆候が見えてきた」とコメントしています。