長年スマートホーム分野でGoogle・Amazonに遅れをとってきたAppleですが、この遅れを一気に取り戻す新たな一手を計画しているようです。
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Appleが計画する「iPhone」「iPad」とMac向けディスプレイのスマートホーム化
経済紙記者のマーク・ガーマン氏の最新レポートによれば、Appleは現在、アイドル時にスマートディスプレイとしても使える新しいMac外付けディスプレイの開発に取り組んでいるとのこと。
このスマート・ディスプレイはiPhone向けのチップで動作するとされています。これに関しては、現在すでにStudio DisplayにA13チップが搭載されており、後継機も同様にチップが搭載されることは不思議ではありません。とはいえ、Studio Displayのチップができることは、Center StageやSpatial Audioのような機能を支えるものに過ぎませんでした。
同氏によれば、Appleはまた、Pro Display XDRとApple Studio Displayの後継モデルの開発にも取り組んでいるとのこと。
使わない際もスマートディスプレイとして機能するというアプローチは、Googleが発売した「Pixel Tablet」に近しいものがあります。Amazonもスマートディスプレイとして機能するタブレットを発売していましたが、ディスプレイにこの機能が搭載されたことはありませんでした。
テックメディア「9to5Mac」は、Appleはすでにスマートディスプレイソフトウェアの片鱗を見せていると指摘しています。iOS 17では、充電時のiPhoneをスマートディスプレイ化する新機能「StandBy」が実装されており、このUIは他のデバイスにも適用できるとみられています。
Appleは長年スマートホームの分野で遅れをとっており、対するGoogleは「Pixel Tablet」を投入し、その強みを更に活かそうとしています。これに対してAppleは、iPhone、iPad、そしてMac向けディスプレイという既存の3つの自社製品をスマートディスプレイ化することで、この遅れを一気に解消しようとしているようです。
特にディスプレイにチップを組み込みスマートディスプレイ化するというアプローチを取れるのは、iPhone向けチップとMacの両方を持つAppleならではといえるでしょう。なおガーマン氏によれば、この新しいスマート・モニターが発売されるのは「早くても」来年になるとのことです。