Appleは昨年発売のiPhone14シリーズが、Foxconn工場の稼働停止などにより生産が遅れ、供給が滞った教訓から、今年のiPhone15シリーズについては早めに在庫の積み上げを開始するよう、サプライヤーに指示しているようです。
7月より在庫の積み上げを開始
IT之家によると、Appleはサプライヤーに対し、7月から在庫を積み上げるよう、指示しているとのことです。これを受けて部品サプライヤー各社は、部品の量産に拍車をかけている模様です。
iPhone15シリーズについては、最大のサプライヤーであるFoxconnが、6月はじめに中国において量産を開始したと報じられています。
またFoxconnは同社のインド工場においても、昨年よりも早くiPhone15の量産を開始すると伝えられたばかりです。
2023年のiPhone15シリーズ出荷台数は8,900万台との予測
投資銀行BarclaysはiPhone15シリーズの2023年における出荷台数を8,900万台と予測しており、これは2022年のiPhone14シリーズの出荷台数である7,800万台を大きく上回ります。
なおiPhone15シリーズのメーカー別生産比率は、Foxconnが55%〜60%、Luxshareが20%〜25%、Pegatronが15%〜20%になると、IT之家は予測しています。
リスク回避のため最低2社に生産を発注との噂
製品別では、iPhone14 ProとiPhone14 Pro Maxは、Foxconnが100%組み立てを担当していましたが、iPhone15 ProシリーズについてはFoxconnだけでなく、PegatronとLuxshareも生産を分担するとの情報があります。
また台湾を拠点とするコンサルティング会社Isaiah Researchのエディ・ハン氏は、Appleはリスク回避のため、どの部品や素材についても最低2社に発注するという、新たなルールを導入したようだと伝えていました。