中国電力はAIを活用して海水からカキの幼生を検出するアプリを開発しました。
中国電力は21日会見を開き、火力発電所などで発生する蒸気などの冷却に使う海水の取水路に付着するフジツボなどへの対策を進める中で、AIを活用してカキの幼生を検出するアプリを開発したと発表しました。
海水から採取したプランクトンをデジタルカメラで撮影しアプリにダウンロードするとその場でカキの幼生を検出することができ、同時に、採苗に適したサイズかどうかまでを判断することができます。
また、幼生の位置情報のデータを共有することもできるため、幼生の発生状況を的確に把握できます。
通常は、顕微鏡などで幼生の発生を確認した上で、ホタテ貝の殻を連ねたカキ筏を設置して採苗を行っていますが、幼生は天候や潮流などの影響を受けやすく、効率的な採苗が課題となっています。
【エネルギア総合研究所・西田 有理花 研究員】
「日本で一番(のカキ生産量)を維持してもらいたいけど広島県以外でもカキの生産を全国的に発展していけたら嬉しい」