Appleは、M2 Ultraチップ搭載Mac Proの発売をもって、Appleシリコンへの移行を完了、Intelチップ搭載MacはApple Storeから姿を消しました。
これに対抗する意味合いがあるのでしょうか。Intelは、これまでCore i3、i5、i7のように頭に「i」をつけてきたブランド戦略を変更、今後は数字のみの表記とするとともに、「Core」に加え新たに「Core Ultra」のブランドを使用すると発表しました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Intelがチップ名称から「i」の文字を外すと発表。
2. Intel、Intel Core、Core Ultraの3ブランド展開になる。
3. ブランド名変更の理由のひとつはAppleとの混乱を避けるため。
Meteor Lake以降の製品からブランド名を変更
IntelはMeteor Lake(開発コード名)以降の製品から、プロセッサーの区分を3/5/7/9の表記に変更し、「i」の文字を外すと発表しました。
次世代チップにはIntel、Intel Core、Core Ultraの3階層のブランド名を使用していくとしています。Intelがブランドのアップデートを行うのは15年ぶりとのことです。
この「Core Ultra」という名称を聞いて、AppleシリコンであるM1 UltraやM2 Ultraを思い浮かべたのは筆者だけではないでしょう。
Macworldは「Pro」や「Max」がないのが不思議なくらいだと皮肉っているほどです。
ブランド名変更はAppleとの混乱を避けるため?
しかしIntelはThe Vergeの取材に対し、ブランド名を変更した理由のひとつは、Appleとの混乱を避けるためと語っています。いわく、i3、i5のように「i」がついていると、iPhoneやiPadと関係があると勘違いされることがあるのだそうです。
理解はできますが、Intelが自ら「ブランド・アップデートは15年ぶり」と記しているように、iPhone、iPad、そしてIntelの「i」チップが登場してから相当の年月が経過しているため、「何故今なのか」という疑問が残ります。