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次期iOS 17はアップルの「独自AI技術」を随所に採用

アップルがこの秋に正式リリースするiPhone向けの「iOS 17」を世界開発者会議「WWDC23」で発表した。アップデートの内容をよく見ると、今話題となっている最先端のAI技術が随所に組み込まれていた。

音声を自動文字起こしを活用する「ライブ留守番電話」

注目したい新機能の1つに「ライブ留守番電話」がある。誰かが留守番電話を残す時にリアルタイムでメッセージを文字に起こす機能だ。今後、iPhoneユーザーは会議等で電話に出られないときに、ライブ留守番電話のテキストをチェックしながら、急ぎの対応が必要かその場で判断ができるようになる。留守番電話のメッセージは音声とテキストの両方で記録されるので、音声でメッセージを聞き直す手間も省けそうだ。

OpenAIのジェネレーティブAI(生成AI)といえば、チャットボットスタイルのChatGPTが有名だが、同社は「Whisper」という音声を自動で文字に起こすサービスも提供している。iOSのライブ留守番電話もまた、アップル独自の音声自動文字起しに対応するAIを活用するアプリだ。

アップルの発表によると、米国では通信事業者によって迷惑電話と識別された番号からの電話を、ライブ留守番電話に表示せずただちに着信を拒否する機能が使えるようだ。日本でも秋に向けて同様の使い方ができるようになるかもしれない。またライブ留守番電話によって、電話を悪用する詐欺行為を未然にブロックできるようにもなるはずだ。

ユーザーの声にそっくりな自動音声を生成する「Personal Voice」

アップルはユーザーのプライバシーを侵すリスクを抱えていたり、違法な著作権侵害を発生させる恐れのある「生煮え」な状態のまま、AIによるテクノロジーを社会に解き放つことを是としていない。

代わりにアップルのデバイスを利用するユーザーが安心・安全に、そして端末に余計な負荷をかけることなくシンプルに使えるAI由来のテクノロジーは積極的に採り入れている。
AIに関わる直近の事例を他にも挙げるならば、5月にiOSの新しいアクセシビリティ機能として発表された「Personal Voice」がある。こちらは近くiOSのアップデートにより実装を予定する機能だ。

Personal VoiceはiPhoneでユーザーの声を15分間録音して、ユーザーの声にそっくりな自動音声をAIの力により生成するという機能だ。アクセシビリティの機能として組み込まれた理由は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や徐々に発話能力に影響がおよぶ可能性のある病気の診断を受けた人、またはその他の理由により発話能力を失うリスクがある人をサポートすることを目的としているからだ。Personal Voiceはクラウドを使わずに、iPhoneのデバイス上の機械学習を使って、ユーザー情報のプライバシーとセキュリティを守りながら端末上に生成される。ユーザーの声が他人に悪用されるリスクを回避しながら、AIを活用するサービスをアップルは設計した。

iPhoneのキーボードや音声認識による文字入力をAIがサポートする「自動修正」もiOS 17以降さらにブラッシュアップされる。単語予測の機械学習言語モデルである「Transformer言語モデル」がiPhoneのデバイス上で稼働して、ユーザーがタイプ入力するたびに自動修正の精度が向上するという。予測テキスト変換や文法修正が賢くなる。音声認識モデルもブラッシュアップする。英語に続いて、日本語の対応もiOS 17のローンチ後からすみやかに続くのか注目したい。

他にもあるiOS 17の注目すべき新機能

この他にも筆者が注目したいiOS 17の新しい機能が3つある。

1つはAirDropから派生した「NameDrop」だ。iOS 17を搭載するiPhone同士を近づけるだけで、連絡先情報やコンテンツを共有したり、SharePlay機能をスタートしてからいっしょに音楽や映画鑑賞が楽しめる。watchOS 10を搭載するApple WatchとのNameDropも可能だ。
仕事の現場などで名刺を交換する感覚でNameDropが使えるようになりそうだが、プライベートな電話番号やメールアドレスまでも相手に教えたくない場合もある。NameDropでは、あらかじめ相手によって伝えるべき情報の範囲を設定できるので安心だ。

iOS 17にはユーザーのメンタルヘルスをケアする機能が大きく2つ加わる。1つがヘルスケアアプリに加わる「心の健康」だ。こちらはwatchOS 10のアップデートをまとめた記事でも紹介した機能と同様で、ユーザーがiPhoneから心のステータスを記録して、蓄積した情報をヘルスケアアプリ上でエクササイズや睡眠などのデータにひも付けながら、心のバランスをセルフチェックできるというものだ。

もう1つは新しい「ジャーナル(日記)」アプリだ。写真やワークアウトの履歴など、デバイス上の機械学習を活用して取得した情報を元にして、ユーザーに日記を付けることをうながす。日々の暮らしを日記に付けながら心身の健康を振り返ることで心のウェルビーイングを追求する、新しい感覚のアプリだ。ジャーナルの情報はユーザーのiCloudアカウントの情報とリクエストするが、デバイス上の処理を活用しつつ、通信もエンド・ツー・エンドで暗号化をかけて、ジャーナルに書き留められた情報のプライバシーを徹底的に保護する。

そして3つ目の注目すべきポイントとして、アップルの紛失防止タグ「AirTag」を、最大5人の家族と共用しながらiPhoneで「探す」ことができるようになる。スーツケースや自家用車の鍵など、AirTagを装着して家族でいっしょに使う可能性のあるアイテムが探しやすくなる。AirTagに限らず「探す」ネットワークに対応するすべてのアクセサリーで共用機能が有効になる。

7月にはiOS 17のパブリックベータが公開される。折を見ながら試せる機能をレポートしたい。



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