米Microsoftは5月26日(現地時間、以下同)、一部のArm CPUを搭載する環境で23日から内蔵カメラが利用できない問題が発生していることを認めた。カメラアプリを利用しようとすると、「0xA00F4271
影響を受けるデバイスは、以下のプロセッサーを搭載したもの。同社製の「Surface Pro X」などのデバイスが該当する。
Qualcomm 8cx Gen 1
Qualcomm 8cx Gen 2
Microsoft SQ1
Microsoft SQ2
影響が懸念されているプラットフォームは、以下の通り。クライアントOSのみで、サーバーOSは対象となっていない。
Windows 11 バージョン 22H2
Windows 11 バージョン 21H2
Windows 10 バージョン 22H2
問題が生じるのは内蔵カメラだけで、デバイスに外付けされたカメラであれば正常に機能するようだ。
同社は現在、デバイスメーカー(OEM)およびドライバーパートナーと協力して、対策版を準備中。当面の回避策として、トラブルを軽減するためのトラブルシューティングツールを対象デバイスに配信しているという。このトラブルシューターは自動で実行される。
トラブルシューティングツールは手動実行不能。自動実行の履歴は「設定」アプリで確認できる
また、あまりお勧めできる手段ではないが、問題を引き起こしているカメラドライバーの機能をレジストリ編集で無効化する方法もある。トラブルシューターが自動実行されるのを待てない場合は、以下のコマンドを管理者権限で実行すればよい。
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Qualcomm\Camera" /v EnableQCOMFD /t REG_DWORD /d 0 /f
なお、この方法はカメラの機能の一部が使えなくなったり、画質が低下する可能性があるので注意したい。対策版のドライバーを適用するとこれらの機能は回復するはずなので、レジストリを元の状態に戻す必要はない。
2023-05-28 21:00:12