「ChatGPT」の話題が大きくなる中、マイクロソフトは今年2月に、同社のWeb検索サービス「Bing」をアップデートした。従来のWeb検索に加えて「チャット」というタグを追加。「ChatGPT」と同様にテキストを入力すると、違和感のない自然な言語で知りたい情報を提示してくれる。「ChatGPT」との大きな違いは、回答を生成する際に「Bing」によるWeb検索の情報も活用していること。そのため、最新情報まで網羅しているほか、引用されたWebサイトのURLも提示してくれる。3種類の会話スタイルで回答している点なども含めた特徴について詳しく解説しよう。
Windows PCならタスクバーから即検索!
「Windows 11」の場合、画面下部のタスクバーにある「検索」窓を選択して「Bing」と入力すると「チャット」というアイコンを表示。「Bing」のチャット検索をすぐに利用できる。
ChatGPTとはココが違う(1)3種類の会話スタイルで回答が得られる!
「独創性」「バランス」「厳密」という選択肢を用意。どれかを選んで回答を得る仕組みだ。「独創性」はフランクな口調でわかりやすく「バランス」は回答する情報量が多めで、「厳密」は欲しい情報を簡潔にまとめてくれる。使い分けできるのがおもしろい。
ChatGPTとはココが違う(2)最新情報をカバーしている!
新しい「Bing」のチャットは、Web検索の最新情報も回答に反映される。2021年以前の情報をベースとする「ChatGPT」とは大きな違いだ。2022年秋以降に登場した「インテル第13世代Coreシリーズ」を搭載するPCも提示してくれるなどリサーチがはかどる。
ChatGPTとはココが違う(3)情報の引用元にアクセスできる!
回答した内容の引用元がわかるのも大きな特徴。各引用元のテキストにはURLが埋め込まれており、より詳細な情報を知りたい時に便利だ。前述のようにチャットの回答は誤っていることも多々ある。引用元がわかることで回答の信ぴょう性も判断しやすい。
「新Bing」なら撮影場所がすぐに見つかる!
「ChatGPT」では回答内容に含まれることの少ない固有のサービスや施設名も「Bing」のチャットでは明確に回答してくれる。そのため、例えば「神保町の周辺にある撮影用の格安なキッチンスタジオを5つ教えて」といった詳細な条件を設定して質問することによって、欲しい情報をいち早く入手できるというわけだ。