2022年に登場したiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxでは、メインカメラに48メガピクセルのセンサーが搭載されたことで、カメラの大幅なアップグレードが実現しています。この48メガピクセルカメラがiPhone 15およびiPhone 15 Plusにも採用されると予想されているのですが、このカメラセンサーの生産上の遅れによりiPhone 15シリーズの発売が遅れる可能性が報じられました。
iPhone 15およびiPhone 15 Plusに48メガピクセルのカメラセンサーが搭載されることになると予想したのは、テクノロジーアナリストのジェフ・プー氏。プー氏が国際金融機関のHaitong International Securitiesに寄稿したiPhone 15シリーズに関する最新の予測を含むニュースレターによると、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxは筐体部分にチタンを採用し、iPhone 15 Pro Maxはペリスコープ望遠レンズを採用すると予想されています。
AppleがiPhoneにペリスコープ望遠レンズを採用するというウワサは1年以上前から存在しており、これによりiPhoneのカメラの望遠レンズの性能が向上することが期待されます。
さらに、プー氏はiPhone 15シリーズ全体でソリッドステートボタンの採用が見送られることになると指摘しています。ソリッドステートボタンは物理ボタンではなく、触覚フィードバックエンジンの「Taptic Engine」を用いて疑似的にボタンのクリック感を再現することで、実際に押すことなく物理ボタンの押し感を再現したものです。iPhone 15シリーズでソリッドステートボタンの採用が見送られることになるという予想については、Apple関連のリーク情報でおなじみのミンチー・クオ氏も「大量生産前に技術的な問題を解決できず、採用は見送られた」と語っています。
これらに加え、プー氏はiPhone 15およびiPhone 15 Plusで48メガピクセルカメラが採用されると予想しています。ただし、プー氏が入手した情報によると、Appleが予定通りにiPhone 15を出荷するのに必要なだけのカメラコンポーネントを入手するには、いくつかの課題が存在するそうです。具体的には、iPhone 15およびiPhone 15 Plusが搭載する48メガピクセルカメラ用の積層型CIS(CMOSイメージセンサー)は、「生産スケジュール上のリスクが監視し続けられている」そうです。ただし、より決定的な情報が得られるまでは、依然としてiPhone 15およびiPhone 15 Plusが2023年9月に発売されるとプー氏は予想。
この他、プー氏はiPhone 15シリーズ全体で端末充電・同期用のLightningポートがUSB-Cポートに置き換わり、2023年に新登場するA17チップはiPhone 15 Proシリーズに搭載され、iPhone 15およびiPhone 15 PlusではiPhone 14 Proシリーズで採用されたA16チップが採用されることになると予想しました。
さらに、プー氏はiPhone 15およびiPhone 15 Plusのストレージ容量は128GB・256GB・512GBとなり、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxではさらに1TBのストレージモデルが用意されることになると指摘しています。