Lightningポートを守り続けてきたiPhoneが、2023年のiPhone(iPhone 15)でUSB-Cポートを搭載する流れになった要因は、EUによるiPhoneのUSB-C化を強制する法案の承認。2024年末までにUSB-Cポートの搭載が義務付けられる。
USB-Cポートを搭載することで、毛嫌いする人が多いMFi認証から逃れられると期待されていたが、Appleは「iPhone 15」のUSB-CポートにもMFi認証を設けると噂されている。
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あくまでも噂の域を脱しておらずAppleは公式に発表した情報はないが、欧州委員会のThierry Breton氏は、USB-Cに制限を設けることは「許されない」と指摘。ドイツ紙によると、EUは3月半ばに開催された打ち合わせでAppleに直談判しており、EU圏におけるiPhoneの販売に影響すると警告したという。
EUの新法案は、2024年末に効力を発揮する。Appleが例年通り9月に新型iPhoneを発表するスケジュールであれば、MFi認証付きUSB-Cポートを搭載した2023年の「iPhone 15」シリーズ、2024年の「iPhone 16」シリーズは発売できるはずだ。
AppleとEUの駆け引きは続く。今後の動向に注目だ。
2023-05-04 20:37:28