[24日 ロイター] - 米第9巡回区連邦控訴裁判所(高裁)は24日、アップルに対してアプリ市場「アップストア」の課金制度の改善を命じた2021年の連邦地方裁判所判決を支持する考えを示した。
この裁判は、人気ゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズがアップストアで高額な手数料を徴収されるのを避けるために外部サイトのリンクを張ったところ、アップルから規約違反としてアプリを削除されたのは不当だとして起こしたもの。
連邦地裁は、アップルの対応は反トラスト法(独占禁止法)違反ではないとしたが、外部リンクへの誘導禁止はカリフォルニア州の公正な競争を求める法令に反していると説明して改善を命令。高裁も今回、同様の見解を表明した。
アップルは、反トラスト法違反が否定された点は評価しつつも、改めて課金制度改善を命令されたことに不満を示し、控訴も視野に今後の対応を検討していることを明らかにした。
エピックは、この改善命令で「開発者は消費者に直接取引ができるウェブの情報を送れるようになった。われわれは次のステップへ向かう取り組みをしている」と述べた。
2023-04-24 20:25:01