[17日 ロイター] - 米教育テクノロジー企業のチェグは、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発する新興企業オープンAIの新モデル「GPT―4」を自社サービスに取り入れる。両社が17日発表した。
チェグのダン・ローゼンスワイグ最高経営責任者(CEO)は先週ロイターに、GPT―4を用いた生徒向けの学習補助ソフトウエア「チェグメイト」を導入すると明かし、「ポケットの中の家庭教師だ」と語った。
CEOによると、このソフトは生徒がどんな授業を取っているかや、回答を間違えた試験問題などのデータを分析し、チャットGPTのような一般的なモデルでは不可能な、個々の生徒に合わせた模試の作成と学習指導を可能にする。来月から当初は無料で提供を始める。
昨年チャットGPTが登場して以来、教育現場では生徒が宿題をチャットGPTに書かせるなどの問題が生じ、米国ではアクセスを禁止する学校も出ている。
ローゼンスワイグ氏は、チェグは数学と科学に焦点を絞っており、学校で問題視されている作文には対応していないと述べた。
オープンAIのサム・アルトマンCEOはプレスリリースで「世界中の人々の学習方法を向上させるため」チェグと提携したと説明した。