[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツの反トラスト法(独占禁止法)当局である連邦カルテル庁は5日、米アップルを「市場の競争にとって最も重要な企業」に指定し、市場支配力の抑制に道を開いた。
カルテル庁のムント長官はアップルについて「iPhoneなどの携帯端末をはじめ包括的なデジタルエコシステムの運営者であり、ドイツだけでなく欧州、世界全体においても競争上大きな重要性を持つ」と述べた。
また、同庁は今回の決定に基づき、競争を脅かす慣行をターゲットにし、阻止することが可能になるとした。
アップルはカルテル庁の懸念を理解するため引き続き協力するとした一方、決定に異議を申し立てる意向を示した。
広報担当者は「(カルテル庁による)指定はアップルがドイツで直面する激しい競争を誤解しており、利用者のプライバシーやセキュリティーを柱に据えるビジネスモデルの価値を軽視している」とロイターに述べた。
同庁はグーグルの親会社アルファベットとフェイスブックを運営するメタにも同様の指定を既に行っている。
2023-04-05 20:27:37