iPhone15 Proシリーズ用A17 Bionicの性能向上率は、これまでの期待を上回るとの予測が伝えられました。
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iPhone15/15 Proシリーズはこうなる!?最新の噂まとめ
改良型3nmプロセスで、当初計画の性能を実現か
今回の報道は、iPhone15 Proシリーズ用A17 BionicやAppleM3を製造すると噂されるTSMCの3nmプロセス「N3E」で製造する半導体の性能予測に基づくものです。
台湾メディアDigiTimesが有料配信記事で伝えた情報によれば、TSMCの3nmプロセス「N3E」で製造される半導体は、5nmプロセスと比べてトランジスタ密度が70%増加、同じ消費電力で比較した場合は動作周波数が最大15%向上、同じ動作周波数の場合は消費電力が30%削減されるとのことです。
これらの予測値はTSMCが2020年のテクノロジー・シンポジウムにおいて発表していたものに合致しており、3nmプロセス「N3」から遅れながらも改良版である「N3E」にて実現することになります。
実際に製造されるA17 Bionicがどの部分を重視して開発されるかは不明ながら、今回の報道から考えると、A16 Bionicよりも処理性能が向上しながらバッテリー消費が削減されると予測されます。
また、Apple M3についても、製造プロセスが変わらない(同じ5nmプロセスでの改良に終始)Apple M1系からAppleM2系への改良時よりも、大幅な性能向上が実現されると期待されます。
来年にApple Watch用S10も3nmプロセスに移行か
TSMCの3nmプロセスは、プロセス微細化から間もないからか製造コストは高止まりしており、多くのApple製チップが移行するかは不透明な状況です。
例えば、Apple Watch Series 9(仮称、2023年モデル)が搭載するであろうS9には、S6からS8までの「中身は実質同じ」という点が改善されることが期待されていますが、S9の製造プロセス微細化が計画されているという情報(予測、噂)は、現在のところありません。
その場合、3nmプロセス立ち上げから時間が経過して良品率が向上し、コストが下がるであろう2024年モデルのApple Watch Series 10用S10でTSMCの「N3P」に移行し、大幅な性能向上が実現されるかもしれません。
2024年モデルのApple Watchでは、ディスプレイやケース径が変更されると噂されています。