CESでのインテル、AMD、NVIDIAのモバイル用次世代チップの発表から、各PCメーカーの世界向けリリースもあり、みなさん日本での発売を心待ちにしていたと思います。
GIGABYTEが2月2日に、AORUSシリーズの発表をおこなったので、マシンを試用してみました。
もちろん第13世代CoreのHXプロセッサにRTX 4090搭載
GIGABYTEが今回発表したのは2モデルで、「AORUS 17X AZF-C5JP665JP」はCore i9-13950HXにGeForce RTX 4090 Laptop GPU+VRAM16GBを搭載。リフレッシュレート240Hz駆動の狭額縁17.3型QHD(2560×1440ピクセル)液晶パネルを採用し、お値段は66万円である。
下位モデルの「AORUS 17H BXF-74JP554SH」は、CPUにIntel Core i7-13700H、GPUにGeForce RTX 4080 Laptop GPU+VRAM12GB、ディスプレイにリフレッシュレート360Hz駆動の17.3型フルHD液晶パネルを採用した製品でお値段は36万円と、30万円もの差がある。
今回は上位の17Xを使ってみた。第13世代のモバイル用Core i9は上からCore i9-13980HX、Core i9-13950HX、Core i9-13900HXの3種一気に発表となった。共通するのは、Pコア×8とEコア×16の合計24コアで、スレッド数は32であること。また、ベースクロックはPコアが2.2GHz、Eコアが1.6GHzというのも同じである。
異なるのはターボモードの最高周波数で、13980HXは5.6GHz、13950HXは5.5GHz、13900HXは5.4GHzであるが、消費電力はすべて55W~157Wと同じ。13980HXのみ「Thermal Velocity Boost」が可能である。
昨年7月に試用した「AORUS 17X」は、CPUはCore i9-12900HXで、Pコア×8とEコア×8の16コアで24スレッド、最大周波数5GHz、最大ターボパワー157Wだった。Eコアの数が2倍になり、スレッド数も8増えたわけである。
GPUのRTX4090のスペックはCUDAコアが9728個で、クロックは1455~2040MHz、消費電力は80~150Wで、VRAMはGDDR6の16GB、バス幅は256bitだ。
先代のノート用最上位はRTX 3080TiでCUDAコア7424、クロックは1125~1590MHz、80~150WでGDDR6の16GB、256bitバスだったので、コア数が3割アップして、クロックも3割速くなってる。消費電力は同じのまま、少なくとも3割は速くなっているはずだ。
冷却システムを完全強化 ディスプレーの解像度UPは速度の自信?
AORUS 17Xの2023年モデルはメモリーがDDR5-5600Hzで2スロットで32GB搭載。最高は64GB内蔵可能である。ストレージはPCIe Gen4で1TB+1TBでこちらも空きスロットはない。
ディスプレーが先代のFHD1980×1024ドットから、QHD2560x1440ドットに精細化しているが、CPUとGPUのパワーアップにより、高解像度でも安心してゲームができるようになったわけだ。これから、ゲーミングノートはFDHという常識はどんどん崩れていきそうだ。
新AORUS 17Xは、ベイパーチャンバーと4つのファンで強力に冷却し、330Wのパワーを最大限に引き出している。ゲーミングノートは今年、大きくスピードアップしたのである。
2023-02-12 19:32:00