熊谷組と京セラ、日本電気の3社が、ローカル5G通信下で建築機械の遠隔操作や自動運転を行なうための実証実験を行なったと、共同で発表した。
実験は熊谷組技術研究所屋外実験ヤードで行なわれ、日本電気のローカル5G基地局を2基設置し、京セラのローカル5G対応デバイスを使い、建設機械に取り付けたコントロールユニットや4Kカメラを駆使して、遠隔操作を行なって検証した。
より高度な無人化施工を目指すため、建設機械の傾きや微細な振動などを含めた現場からのフィードバックや、高解像度の周囲映像が必要となる。そのためには、従来よりもより高速で遅延の少なく、安定性の高い通信システムが求められる。
実験では、屋外実験ヤード内での通信速度や遅延時間の計測が行なわれ、5G基地局を途中で切り替えても十分な速度、低遅延であることを確認したという。
今後は、5Gと無線LANとの特性の違いを把握しつつ、複数の建築機械、複数の無線通信システムを併用して、遠隔操作や自動走行の高度化を目指す。