GoogleがAppleに対し、SMSやMMSの発展版であるリッチコミュニケーションサービス(Rich Communication Services, RCS)の採用を促すWebサイトを公開しました。
Googleはこのサイトにおいて、Appleに対して圧力をかけるために特定のハッシュタグとこのサイトへのリンクをつけたツイートを投稿するよう呼びかけています。
RCSをiPhoneでサポートしないApple
RCSは従来携帯電話でテキストメッセージを送信するために使われていたSMSやMMSに代わるもので、送信できるテキストや添付ファイルの上限が大きくなっているほか、通信キャリア間の相互接続性にも考慮して設計されています。
日本ではドコモ、au、ソフトバンクが提供する「+メッセージ」や楽天モバイルの「楽天Link」が採用済みです。
しかしながら、iPhone標準のメッセージアプリはRCSをサポートしておらず、SMS、MMS、そして独自のiMessageしかサポートしていません。
人々にAppleへ圧力をかけるツイートを促すGoogle
2016年にAndroidの標準メッセージアプリである「Androidメッセージ」をRCSに対応させたGoogleは、AppleがRCSに対応しないことを批判しています。
今年1月にはGoogleのAndroid開発責任者が、iMessageでのやりとりは青色の吹き出しで、それ以外は緑色の吹き出しで表示されることについて「仲間からのプレッシャーやいじめを、製品を販売するための手段として利用している」とする投稿をTwitter上におこないました。
そして、Appleに対してRCSの採用を促すため、「It’s time for Apple to fix texting. (今こそAppleがテキストメッセージ送受信の修正をおこなうときだ。)」と題したWebサイトを新たに公開しています。
このサイトは、Appleがテキストメッセージ送受信の標準規格であるRCSの採用を拒否することでiPhoneユーザーとAndroidユーザーの間のやりとりを阻害しているなど、AppleがRCSを採用しないことがいかにユーザーの不利益になっているかを解説したものです。
また、このサイトではAppleのTwitterアカウント宛てに、「”GetTheMessage”」というハッシュタグとこのサイトへのリンクをつけたツイートの投稿をするよう呼びかけています。