グーグルは、今年後半にGoogleフォトを大幅にアップグレードし、強力なビデオ編集機能を追加することを明らかにした。今回のアップグレードでは、数回のタップでムービーを作成できる賢い自動動画作成機能と、上級者向けのより洗練された動画編集ツールが提供される。
新たなムービー作成ツールでは、Googleフォトのライブラリから関連する動画や写真、オーディオを集め、さまざまなテーマに基づいた完全なムービーに仕上げることができる。
ユーザーはまず、「ファミリー」や「ペット」「ラブストーリー」などのテーマを選択した後、登場させたい人物を選択する。すると、あとはツールが動画の制作を代行し、ライブラリにあるコンテンツをもとにムービーを生成する。その後、サウンドトラックやタイトルの追加、ビデオフォーマットの変更など、編集や変更を行うことができる。
編集ツールには、ビデオクリップのトリミングやコントラストや明るさなどのパラメータの変更、フィルターなどの基本的なものが含まれている。また、上級者向けには、最初のテーマ選択を省略して、ゼロからスタートするコースも用意されている。この場合、保存されているビデオや写真を手動で選択して、ムービーにすることが可能だ。
このツールはまだ開発中だが、現状のGoogleフォトで利用可能なものから大きく進化したものになりそうだ。Googleフォトのユーザーはすでに「ムービーを作成」機能を使って保存されたビデオや写真からテーマ別のムービーを作成可能だが、利用できるツールははるかに限られており、単にクリップをトリミングして並べ替える以上の重要な編集機能は欠けている。
まずはChromebookで
今回のツールは、グーグルのChromeOSソフトウェア担当ディレクターのAlexander Kuscherがブログの投稿で発表したもので、これらのビデオ機能は今秋のChromebookに搭載されるという。残念ながら、同様のツールがアンドロイドやiOS、さらにはウェブで利用可能になるとは明言されていないが、その可能性は十分にありそうだ。このような大きなアップグレードをChromebookだけのものにしておくのは、理にかなわないと筆者は考えている。
グーグルの新たなムービー作成ツールは、インスタグラムのリール(Reels)のような形式での投稿に適したコンテンツを作成するためにも、重要な追加機能になると考えられる。