毎年、新型iPhoneと同時期に大型アップデートが施される、iOS。2022年秋には、「iOS 16」の配信が決定しており、執筆時点(2022年7月中旬)では、すでにベータ版が配信されています。
そこで気になるのは、今使っているiPhoneで、iOS 16をインストールできるのかや、iOS 16にはどのような機能が搭載されているのかといった点でしょう。本記事では、iOS 16の対応機種や、新機能について紹介していきます。
iOS 16の対応機種は? 初代iPhone SEやiPhone 7は対象外!?
iOS 16は、「iPhone 8」以降のモデルが対象となることが、正式に発表されています。
iOS 15と比較すると、iPhone SE(第1世代)やiPhone 6/6 Plus、iPhone 7/7 Plusが、新たに対象外となることになります。
もちろん、iPhone SE(第1世代)やiPhone 6といった端末は、iOS 15のまま使い続けることができます。とはいえ、iPhone 7シリーズですら、発売から6年が経過しているので、機種変更を視野に入れても良いタイミングかもしれません。
iOS 16のベータ版はすでに配信中!
2022年秋ごろの正式リリースが決定しているiOS 16ですが、執筆時点(2022年7月中旬)にて、すでにパブリックベータ版が公開されています。
iOS 16に対応した機種であれば、どの端末でもベータ版を利用することができます。インストールするためには、「Apple Beta Software Program」に登録する必要があるので、気になる人は下記URLをご確認ください。
iPhone 14(仮)に搭載される「iOS 16」にはどんな新機能が追加されている?
では、iOS 16にて追加される新機能について、いくつか紹介していきましょう。中には、現在配信中のベータ版で、すでに楽しめる機能もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
iOS 16では「ロック画面」のカスタマイズ力が大幅UP!
iOS 16で大きく進化するポイントが、ロック画面のカスタマイズ力。表示している写真に奥行きを出したり、時刻のフォントスタイルを変更、カレンダーやアラーム、バッテリー残量といったウィジェットの表示ができるようになります。
また、ロック画面に表示される通知は、画面下部に積み重なった状態で表示されるようになります。通知自体を非表示にすることも可能なので、設定した壁紙をいつでも楽しめるようになります。
Uber Eatsといったフードデリバリーサービスの注文中には、ロック画面上に配達の進捗状況を示す、「ライブアクティビティ」機能も新たに追加されます。ここには、再生中のコンテンツなども表示されるので、音楽を切り替えたり、バックグラウンドで再生している動画を切り替えるといった操作も行えるようになります。
「集中モード」もiOS 16で使いやすく進化!
iOS 15より追加された新機能「集中モード」は、iOS 16になってさらに使いやすくなります。
そもそも集中モードとは、しばらくiPhoneを触らず何かに集中したい際に、一時的に通知をオフにしたり、特定の通知のみが届くようにする機能。iOS 16では、集中モードがロック画面とセットで、「この壁紙の時は仕事モード」「こっちの壁紙の時はパーソナルモード」といったように、簡単に設定できるようになります。それぞれの集中モードは、スワイプするだけで簡単に切り替え可能です。
また、メールアプリ内でも、仕事モードでは仕事に関係するメールのみが見えるようにするなど、細かな設定ができるようになっています。
最大6人のユーザーが写真フォルダを共有できる「iCloud共有写真ライブラリ」もiOS 16の新機能!
「iCloud共有写真ライブラリ」は、最大6人(自分を含む)のユーザーが、簡単に写真や動画を共有できるようになる機能。パソコンでいう「共有フォルダ」を作り、任意の写真や動画を誰でも閲覧、編集できるようになるので、家族や友人と思い出をシェアするのが、より簡単になります。
共有する写真や動画は、手動でアップロードできるほか、設定した人物が写真、動画に写っている場合に自動的に共有するオプションの選択も可能。共有ライブラリのメンバーが近くにいる時には、自動で写真を共有するといったオプションも選択できます。
iOS 16は各方面の「賢さ」が際立つ最新バージョン!?
iOS 16では、画像から背景を削除し、対象物のみを切り抜く新機能が追加されています。切り抜いた画像は、コピーしてメッセージに添付するといった使い方が可能。iPhoneのカメラで撮影した写真だけでなく、スクリーンショットやSafariなどでも利用できます。
また、撮影した写真に写っているテキストを抽出し、そのまま検索したり、書いてある番号に電話をかけるといった機能も利用できます。これは、以前のバージョンから追加されている機能ですが、iOS 16から日本語に対応します。
音声入力時には、キーボードでテキストを入力する操作を同時に行えるようになります。声での入力は完ぺきではなく、特に句読点などを入れたい場合に、あとから編集する必要がある場合も多いので、声で入力しながら、細かい部分をキーボードで入力できる、便利な機能となっています。
このように、細かい部分ではありますが、iOS 16には“賢い”アップデートがちりばめられているのも特徴。実際に使ってみると、少しずつ便利になっていることが実感できるかもしれませんね。