いまなおロシアとウクライナの紛争が続いており、あまねく世界中で使われるアップル製品も思わぬ形で脚光を浴びることがあります。つい数ヶ月前にも、盗まれたアップル製品をiPhoneの「探す」アプリで追跡し、リアルタイムで行き先が分かったこともありました。
それよりも直接的に、ウクライナの兵士がiPhone 11 Proのおかげで銃弾を防ぎ、一命を取り留めたことが報じられています。
海外の大手掲示板Redditには、ひびだらけのiPhone 11 Proが映し出されています。このiPhoneは兵士のプレートキャリア(防弾プレートを装着するために着るベスト)に付けられていたところ、銃弾が撃ち込まれたそうです。弾丸はiPhoneに当たったものの貫通せず、兵士を傷つけるはなかったとか。
もちろんプレートキャリアそのものにも銃弾をある程度は防ぐ耐久性があり、それがなければあいだにiPhoneが挟まっていてもただでは済まなかったと思われます。が、それでも兵士の胸やお腹にかけて装着されていたiPhoneが身代わりにならなければ、致命傷を負っていた可能性は少なからずあるはず。
2019年発売のiPhone 11 Proは、特に耐久性を高めることが意識されたモデルの1つです。側面にはステンレススチール製フレームが使われ、アップルいわく「スマートフォンが搭載したなかで最も頑丈なガラス」を備えているそうです。もともとコーヒーやジュースなど、日常でよくこぼすような液体からの保護が謳われていましたが、弾丸に対してもある程度は耐えられることが証明されたようです。
しかしiPhoneは防弾チョッキではなく、世界中の人々がつながり、交流を深めてともに豊かになるために開発された製品です。痛ましい傷を受けたiPhone 11 Proが報われるよう、少しでも早く平和が戻ってくることを祈りたいところです。