iPhone XR発表会でのジョナサン・アイブ(左)とティム・クックImage:Apple
悲しくもあり、新しい時代への期待もあり。
ニューヨークタイムズ紙が、ジョナサン・アイブ氏のデザイン会社「LoveFrom」とApple(アップル)のパートナー契約が終了したと報じました。
Appleデザインの転換点となるか?
長年Apple製品のデザインをトップで手がけてきたジョナサン・アイブ氏が、2019年退職。その後、氏が立ち上げたデザイン会社LoveFromとAppleが提携したことで、引き続き製品作りに関わっていたアイブ氏ですが、いよいよ一時代が終わります。
Appleのカリスマといえば絶対的存在のスティーブ・ジョブズ氏ですが、ハードデザインに関わる人にとってはやっぱりジョナサン・アイブ氏。製品発表会の動画で製品について語るアイブ氏のあの柔らかい声が好きだった人は少なくないはず。彼に憧れてAppleに入社した人もきっと多いはず。
パートナー契約が延長されず終了となったことについては、Apple役員からLoveFromへの支払いが高額すぎると疑問視する声があったとか、ライバル企業の案件に携われないことにアイブ氏が不満を持ったとか、噂はあれこれ出ていますが、本当のところはわかりません。確かなのは、これで本当にアイブ氏の息がかかったAppleデザインは終わるということ。
寂しい気がする一方で、これからの新しいデザインの流れが楽しみな気持ちも。逆にいえば、退社したアイブ氏の手を借りなくて済むまでに、社内デザイナーが成長したともとれますね。
2022-07-13 02:38:27