日本時間2022年6月7日午前2時に実施された、アップルのWWDC(Worldwide Developers Conference:Appleの開発者向けイベント)で、iPhoneの新OSである「iOS 16」が発表されました。
このiOS 16はiPhone 8以降を対象にしており、iPhone 7が対象外になることがわかっています。
では、具体的にいつiPhone 7が使えなくなるのでしょうか。また、円安の進行により、iPhoneの本体価格にも影響が出ることが予想されますが、どのような影響になるのでしょうか。
1. iOSのサポート終了のタイミングを調べてみた
現在アップデートが行われているのは、iOS 12~15の4バージョンです。なお、iOS 11は2018年7月9日のアップデートを最後にサポート終了しています。
現在アップデートされている各OSの最新バージョンと、更新日時をまとめてみました。
iOS 12:12.5.5(2021/9/23)
iOS 13:13.7(2020/9/1)
iOS 14:14.8.1(2021/10/26)
iOS 15:15.5(2022/5/16)
iOS 12が動く機種というのは、具体的にiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch (第6世代) を対象としています。
まだまだiOS 12自体のアップデートは行われている状況ですが、Apple以外の開発元が制作しているサードパーティーアプリの方がサポート終了を発表している状況なので、iOS 12対応機種は「一応使えるが、アプリが限定されてしまう」というのが実際のところです。
今までの実績からすると、iPhone 7がiOS 16に対応しないといっても、iPhone 7自体はまだまだ現役で使えそうです。
各OSバージョンのアップデート状況を見ても、各種アプリが使えなくなるタイミングも、あと2~3年くらいは猶予があるとみて良いでしょう。
iOS 16公開によってiPhone 7はいつ使えなくなる? 円安で、どのくらい高くなる?
2. iPhoneの「乗り換え時」はどう判断する
現在でもiPhone5S以降が使えることを考えると、iOSは各バージョンのサポート期間が長いことが伺えます。
そうすると「新しいOSが対応しなくなったタイミング」での機種乗り換えは少しタイミングが早いかもしれません。
もちろん、新しいスマートフォンやガジェットが好きな方はどんどん乗り換えていけばよいのですが、スマートフォンは決して安い買い物ではありません。
「使えればよい」という方までもが、どんどん乗り換えていく必要はないと私は考えます。
乗り換えの判断は、「現在メインで使っているアプリが、その端末・OSへのサポートを終了した」時が最終のタイミングです。
それはなぜかというと、そのまま使い続けていても、そのアプリが使えなくなり、道具として意味をなさなくなるためです。
アプリが特定のOSへのサポートを終了する際は、メールなどでお知らせなどが事前に届きます。
また、アプリの場合は公式サイトなどで「対応環境」の情報を公開しています。
お知らせを出さずに対応環境を更新していることもありますので、「対応環境」の項目も定期的に確認するのがおすすめです。
3. iPhoneの端末代金は円安でどれくらい影響するのか
6月13日に円相場が1ドル=135円台に突入し、円安が加速しています。
基本的に、円安になると輸入品の価格が上がり、それはiPhoneも例外ではありません。
そのため、新品を買う場合は円安の影響を受けて値上がりする可能性があります。
1年前の円相場は1ドル=109.71円でした。1年前の相場と比較すると、ドルでは同じ価格であったとしても、2割ほど値上がりする計算です。
そのため、値上がりが気になる方がどうしてもiPhoneを使いたい場合は、中古端末を検討するのが現実的な手段になりそうです。
この場合は、機種によりますが10万円以下で手に入れることができます。
iPhoneなどのデジタルデバイスは「最新機種」の話題で盛り上がりやすいですが、その情報だけに振り回されず、ご自身が「どれくらいの機能が必要」なのかを判断しながら、ちょうどよい具合で活用していけると良いと筆者は考えています。
2022-06-19 06:56:48