Bloombergが、AppleとPorscheはiPhoneによる車載システムの操作範囲拡大に向けた協議を行っていると報じました。
次世代CarPlayの開発でPorscheと協議
両社が行っている協議に詳しい関係者によれば、AppleはiPhoneベースのシステムを、空調、スピードメーター、ラジオ、電動シートの操作に組み込むことを目的として、自動車メーカーと協力してそれを進めているとのことです。
このシステムはApple社内で「IronHeart」と呼ばれており、CarPlayの原理を発展させたものになるとBloombergは説明しています。
本システムでは、下記の操作ができるようになる見通しです。
室内外の温度と湿度の測定
エアコンの設定温度、風量、吹出口の選択
サラウンドスピーカー、イコライザー、ツイーター、サブウーファー、フェード&バランスなど車内音響の設定
電動シートの、シートとアームレストの操作
スピードメーター、タコメーター、燃料計の表示
欧州は日本よりもデジタルラジオの導入が進んでいることも、欧州自動車メーカーが「IronHeart」開発協力相手に適している理由の1つかもしれません。
Apple Carとは対象的、導入進むCarPlay
Bloombergは、AppleはCarPlay導入車種の拡大によって、自動車本体を販売しなくても売り上げに結びつけることに成功したとし、Apple Carの開発が難航しても、CarPlayを発展させた「IronHeart」の見通しは明るいと伝えています。
CarPlayはPorscheの新車に加え、996以前のモデルでも利用可能にする「ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネージメントシステム(PCCM:Porsche Classic Communication Management)」にも搭載されています。