制裁によりアメリカの技術が使われた高性能な5G通信対応チップが使えないHuaweiが、苦肉の策ともいえる方法を考え出しました。
4G通信対応チップ搭載スマートフォンに特別なケースを装着することで5G通信に対応させるというものです。
4Gスマホにケースを装着すると5Gスマホに
IT之家によると、Huaweiは同社の4G通信対応スマートフォンに特別なケースを装着することで、5G通信に対応させようとしています。
このケースには5G通信対応モデムが内蔵され、GizchinaによるとUSB Type-Cポートを介してスマートフォンと接続されます。
信号受信強度はチップ自体が5G通信に対応している場合よりも低くなるようですが、これにより5G通信ネットワークに接続して通信をおこなうことはできるようです。
発売時期も本当に発売されるかも不明
この5G通信対応ケースについては情報が少なく、発売時期どころか本当に発売されるかどうかもわかりません。
Huaweiは現在、5G通信非対応版のQualcomm Snapdragon 888を使用するなど、なんとかスマートフォン事業を継続しようとしています。
しかしながら、中国では2021年11月時点で出荷された82%のスマートフォンが5G通信対応となっており、5G通信非対応端末だけで戦い続けるのはそろそろ限界なのでしょう。
一方、HuaweiからスピンアウトしたHONORは5G通信対応端末を販売できることから好調であり、2021年第4四半期(10月~12月)には中国におけるシェアが第2位の16.7%に達しました。