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発表直前「新型iPhone SE」の注目ポイント、U1チップも搭載か

アップルは3月8日火曜日のイベントで最新型のiPhone SEを発表する見通しだ。確度の高いリーク情報で知られるアナリストのミンチー・クオは、この端末のスペックについてかなり具体的な情報を伝えている。ここではクオの予測も含め、この端末に期待される最新の機能を紹介したい。

1. 「ミリ波の5G通信」に対応

2022年版のiPhone SEは5G通信に対応することがほぼ確実視されており、「iPhone SE 5G」という名称になるとの予想もある。さらに、クオは4日のツイートでこの端末が、5Gの中でも通信スピードが速い「ミリ波の5G」に対応すると予測した。ただし、ミリ波は到達距離が非常に短いという弱点があり、現状では米国内の端末限定の機能になりそうだ。

それ以外の地域では、Sub6と呼ばれる5G通信に対応するが、現状で最も安価な5G 対応のiPhoneは599ドルのiPhone 12 miniで、その次に安いのは699ドルのiPhone 12だ。それらよりも安価なiPhone SEが5G対応になるのは大きな進歩と言える。

2. 最新のA15 Bionicチップを搭載

今年のiPhone SEには、最新のiPhone用プロセッサであるA15 Bionicチップの搭載が期待されている。このチップは、iPhone 13や最新のiPad miniに搭載されたもので、非常に高速なプロセッサとして知られている。

安価な端末には見劣りのするチップを搭載するのが業界の常識であり、アップルの今回の戦略は前代未聞の出来事と言えるだろう。

3. 「最も重要な小型端末」というポジション

今年のiPhone SEには、Touch IDが搭載され、4.7インチディスプレイを搭載した2020年版とよく似た外観になりそうだ。それよりやや大きい5.4インチのスクリーンを持つiPhone 13 miniは販売不振が噂され、後継機種は発売されない見通しとされている。つまり、今後はiPhone SEがアップルにとって最も重要な小型端末という位置づけになる。

4. 価格は399ドルの見通し

小型のiPhoneを求めるユーザーにとって、現在の選択肢は699ドルのiPhone 13 miniと399ドルのiPhone SEのどちらかということになる。もちろん、スペック的にはiPhone 13 miniのほうが上で、Face IDと有機ELスクリーンを搭載し、現行モデルのSEがA13 Bionicチップであるのに対し、それよりはるかに高速なA15 Bionicを搭載している。

そんな中、現行モデルと同じ399ドルで最新のA15 Bionicチップを搭載する2022年版のiPhone SEは極めてお買い得な端末になる。一部のアナリストは、新モデルのSEの価格が299ドルになると予測しているが、筆者としてはそれはあり得ないと考えている。それでも、この端末が13 miniよりも安価な価格になることは確実だ。

クオは、価格については言及していないが、ストレージは64GBと128GBに加えて256GBモデルが用意される可能性があると述べている。

5. さらに進化したカメラ機能

最新版のiPhone SEのカメラは現行モデルと同じ単眼仕様になる見通しだが、アップルは間違いなく撮影機能をアップグレードするはずだ。

現行モデルのSEは、基本的にiPhone 8と同じカメラセンサーを搭載していたが、高速なプロセッサのおかげで、より多くのことを可能にしていた。2022年版のSEも、A15 Bionicチップのおかげできっと同じような進歩を遂げることになるだろう。

筆者はまた、センサーやレンズのセットアップなど、ハードウェアに関しても変更が加えられると考えている。

6. MagSafeや「U1チップ」の導入も期待

クオはまた、カラーバリエーションは現行モデルと同じ、ホワイト、ブラック、PROUCT(RED)の3色になると予測している。

さらに、最新モデルのSEにはデバイスをUWB(超広帯域無線)に対応させるための「U1チップ」が搭載され、正確な端末の位置の把握が可能になりそうだ。これによりFind My(探す)機能の使い勝手が向上する。現行モデルのSEは、U1チップを持っていない唯一のiPhoneであり、これが改善されるのも大きな進歩だ。

また、最新版のSEにはMagSafeが搭載されることになりそうだ。一部のアナリストは非搭載と予測しているが、筆者は導入されると考えている。

これらの予測が正しいかどうかは3月8日のイベントで明らかになる。



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