アップルは、3月8日に新製品発表イベントを開催すると発表し、メディア関係者に招待状を送付した。同社は何が発表されるかを明かしていないが、最新型のiPhone SEとiPad Airが含まれることが確実視されている。また、新たなMacの発表も期待されている。
今回のイベントのキャッチフレーズは、「Peek performance」で、アップルは新たなプロダクトがどれだけパワフルであるかに焦点を当て、デザイン重視のものにはならないことが示唆されている。
また、このイベントの目玉が、新型のiPhone SEになることはほぼ間違いない。前回のiPhone SEは、2016年3月の初代の発売から4年後の2020年3月に発売されていたが、今回はそれよりも短い2年というスパンで新型がリリースされることになる。
SEシリーズはこれまで、旧型のiPhoneの外観をそのままに、プロセッサやカメラなどをアップデートしていた。初代のSEはiPhone 5sに、第2弾はiPhone 8によく似た外観だった。最新モデルのiPhone SE で、アップルは価格を抑えるために、ロック解除にはTouch IDを用いる見通しで、新しいモデルは4.7インチディスプレイを搭載した2020年版とよく似た外観になりそうだ。
最新のSEで予想される最大の変化は、5G通信への対応だが、このアップグレードは価格面でも大きな意味を持つ。ウェブドッシュ証券のアナリストのダン・アイブスは、最新モデルが現行モデルと同じ399ドルで発売されると予測しており、これが事実であれば、最も安価な5G対応のiPhoneという位置づけになる。
現状で最も安価な5G 対応のiPhoneは、599ドルのiPhone 12 miniで、その次に安いのは699ドルのiPhone 12だ。電波状況が良い地域に住んでいて5Gに関心がある人にとって、第3世代のiPhone SEは非常に魅力的な選択肢になりそうだ。
また、最新版にはチップのアップグレードも期待されている。初代と第2世代のiPhone SEに、その当時の最新のプロセッサーが搭載されていたことから考えて、第3世代のiPhone SEには、最新のiPhone用プロセッサであるA15 Bionicチップの搭載が期待されている。
これらを踏まえて考えると、2022年のiPhone SEには、現行のiPhone SEを100ドルから300ドル上回る価格のiPhone 11、iPhone 12、iPhone 12 miniよりも大幅に高速なプロセッサが搭載されることになる。
カメラに関しては、第3世代のiPhone SEは、現行モデルと同じ単眼仕様になる見通しだ。ただし、新たなセンサーやレンズの搭載などが期待できる。
また、充電に関しては、第3世代のiPhone SEは、現行モデルと同様にQi(チー)規格のワイヤレス充電に対応するものの、MagSafeには対応しないとの噂がある。しかし、AirPods Proが最近MagSafeに対応したことを考えると、その可能性もなくはないと考えられる。
アップルの新型iPhoneは例年、発表会の翌週の金曜日に発売されており、2022年版のiPhone SEは、3月18日の発売が有力視されている。