オーストラリアの保険会社「AIA Health」が、無料で最新の「Apple Watch」が手に入るVitalityプログラムを実施したところ、参加者の運動量が増加したと発表。これにネット上では《この保険を考えた人は天才!》と称賛の声があがっている。
AIA Healthでは、20年からApple Watchを導入したVitalityプログラムをスタート。同プログラムは24カ月実施されるもので、この間、毎月Apple Watchの購入費用を支払わなければならない。ただ、運動量に応じて費用が割り引かれる仕組みになっており、デバイスを利用したエクササイズが規定量に到達すると月額費用が無料になり、それを2年続ければタダでApple Watchが手に入るのだ(保険料は別途必要)。
同社の発表によれば、このプログラムに参加した1198人のうち35%がApple Watchを導入する前よりも運動量が上がり、特に50代以上では51%が運動量が増加したという。これにネット上では、《この保険を考えた人は天才だろ。最新のApple Watchがタダでもらえるならそれは運動もするさ》《中にはズルしている人もいるんだろうけど、無料を餌に運動させるという発想は素晴らしい》《これ、日本にも導入してくれよ》など、その仕組みを褒め称える声が飛び交っている。
「参加者としては前向きに運動することで健康とApple Watchが手に入るわけですし、保険会社としては参加者が真面目に運動してくれることで保険料を支払うリスクが軽減される。この保険のおかげでApple Watchを着けて運動する人が増えればAppleとしても絶大な広告効果があるでしょうから、これは3者がWin−Win−Winの素晴らしい発想だと思います」(フリージャーナリスト)
日本でもがApple Watchを購入して運動すると電子マネーギフトなどに交換できる商品を取り入れる保険会社はあるが、やはり全額無料になるものとはインパクトに大きな差があるだろう。