Appleの時価総額が1兆ドル(約115兆円)を超えて、ハイテク企業として世界最高となったのは2018年のことだ。2020年には株価の大きな上昇にともない2兆ドル(約230兆円)を突破。その後さらに増加し、今回ついに3兆ドル(約345兆円)を超えた。
米国時間1月3日午前10時45分頃、Appleの株価は過去最高値の182.86ドルを付けた。この株価に発行済み株式数164億株を掛けると、時価総額は約3兆ドルとなる。
この大台達成の裏で、同社はパンデミック下で過去最高に近い水準に達している同社製品の需要への対応に追われている。
Appleは2021年10月、新型コロナウイルスのパンデミックによるサプライチェーンの混乱に苦しんでいると、投資家らに警告していた。サプライチェーンの制約による当時の逸失売上高は、60億ドルにものぼった。「将来については楽観的に捉えており、特に新製品に対する需要が高い」と、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は当時、アナリストらとの電話会議で述べていた。
3兆ドルというAppleの時価総額は、世界銀行が集計したデータによると、英国、インド、フランス、イタリアの国内総生産(GDP)よりも高い。GDPが3兆ドルを超えているのは、米国、中国、日本、ドイツのみだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。