Googleの新型スマートフォンであるPixel 6シリーズには、30Wの高速充電機能が搭載されているといわれています。
しかしながら、実測したところ充電時に供給される電力は30Wに満たなかったそうです。
最大22W、平均13Wでの充電
Android AuthorityがGoogle公式の30W USB-Cアダプターと、いくつかの互換性のあるケーブルを使って実験をおこなったところ、Pixel 6 Proに充電時に供給される電力は最大22W、平均13Wだったそうです。
Google公式以外のUSBアダプターも使ってテストをおこないましたが、いずれも最大出力は22Wにとどまったと報告しています。
一方、Google公称の「30分で50%まで充電できる」という点については、22Wの出力がバッテリー容量50%まで持続し、約31分で50%に到達したそうです。
しかしながら、そこから急速に供給される電力が下がり、最後の15%を充電するのに1時間を要しました。
合計すると0%から100%に達するのに2時間ほどかかり、旧モデルであるPixel 5が18W供給電力で約87分後にフル充電になるのに比べて劣っています。
Google公式アダプターが悪いわけではない
さらにAndroid Authorityは、Google公式アダプターを使ってほかのスマートフォンを充電するという実験をおこないました。
すると、Galaxy S21 Ultraでは28Wまで供給電力が上がったとのことです。
そして、同じバッテリー容量にもかかわらず、Pixel 6 Proよりも49分充電が早く終了しています。
つまり、公称の30Wが出ない原因はUSBアダプターではなく、Pixel 6 Pro側にあるといえます。
ただ、ゆっくりと充電することでバッテリーへの負担を下げる効果が見込めるため、必ずしもPixel 6 Proのやり方が悪いとはいえません。
iPhone13 Pro Maxは実測で27Wの充電に対応しています。