今週初めにiOS 15.0の配信が始まったばかりですが、一部のユーザーが十分な空き容量があるのに「iPhoneのストレージがほぼ一杯です」とメッセージが表示され、それが消せないと報告しています。
この不具合は残りストレージ容量に関係なく、多くのiPhoneモデルにまたがって確認されています。いずれのユーザーも、iPhone内のデータを消して空き容量を増やしてもこのメッセージは消えない模様です。米AppleInsiderによれば、アップルはこのバグを公式に認めていないとのことです(22日現在)。
また大手掲示板Redditでは、正式配信前のiOS 15ベータ版にて同様の問題が生じていたとの証言もあります。そちらはベータ期間中に一貫して起こっており、RC(最終ベータ版)でもアップルにフィードバックを送ったと語られていますが、そのまま正式版として配信されたのかもしれません。
どの報告でも何かを消してエラーメッセージが消えたとの事例は確認されていないため、重要なファイルや写真は削除せず、アップルの公式アップデートを待つのが賢明と思われます。
iPhoneを工場出荷時の状態に初期化すれば直る可能性はありますが、その場合は全ての写真やファイル、重要なデータをiCloudなどにバックアップしてから試した方がいいでしょう。
iOS 15およびiPadOS 15では、他にもストレージ周りの問題が報告されています。AppleInsiderの社内でも、約20GBの楽曲を入れたiPhone 12 Pro Maxでは「512GBのうち約11GBが使用」と表示されたり、iPad Proでも300GB以上のデータを保存しているのに「使用済みストレージは0」と表示されているとのことです。
一般的にOSがメジャーアップデートした直後には、バグが取り切れておらず、配信から1週間程度で修正のためマイナーアップデートが出てくることは珍しくありません(iOS 14もそうでした)。iPhoneに何があってもすぐに復旧できるよう、iCloudやMac、PC等へのバックアップは心がけたいものです。