大手スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)メーカーのQualcommは、ライバルのMediaTekに奪われたシェアを奪還すべく、さまざまな製品を開発しています。
そんなQualcommが「SM6375」と呼ばれるゲーミングスマホ向けのSoCを開発しているという情報が入ってきました。安価にもかかわらず、144Hz駆動のディスプレイをサポートするそうです。
低価格にもかかわらず144Hz駆動ディスプレイをサポート
このSM6375の最大の特長は、低価格にもかかわらず、144Hzという高いリフレッシュレートのディスプレイをサポートする点です。
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に書き換えられる回数のことであり、高ければ高いほど滑らかな表示が可能となります。
ゲームにおいてはフレームレートが高いほど高スコアを獲得できるとされており、高いフレームレートに対応できるリフレッシュレートの高いディスプレイが好まれています。
このSM6375は比較的低価格のスマートフォン向けSoCであり、ゲーミングスマホのバリエーションを増やすのに貢献するかもしれません。
4つのバリエーションをテスト中
SM6375は現在、CPUの動作周波数の違いで4つのバリエーションがテストされているそうです。
4x Gold cores at 2.5GHz + 4x Silver cores 2.2GHz
4x Gold cores at 2.3GHz + 4x Silver cores 2.1GHz
4x Gold cores at 2.2GHz + 4x Silver cores 2.0GHz
4x Gold cores at 2.1GHz + 4x Silver cores 1.8GHz
また、GPUの動作周波数についても、800MHz、940MHz、960MHzがテストされています。
そして、バリエーションの1つが144Hzのリフレッシュレートに対応したものになるとのことです。
以前からQualcommは、Snapdragon 765/765Gのように、末尾に「G」がつくゲーミング向けモデルとつかないモデルを発売しています。
このSM6375の正式名称は不明ですが、同じように「G」ありと無しの2モデルが登場するのかもしれません。