Appleが、人種間の平等を実現するための取り組み「Racial Equity and Justice Initiative(人種的公平と正義のためのイニシアティブ)」を立ち上げてから1年余りですが、同社はさらにその取り組みを拡大し、新たに3,000万ドル(約33億円)を投じることが明らかとなりました。
REJIに3,000万ドルを追加投資
Appleは、この取り組みについて「より包括的でより公平な世界の実現をリードする学生、イノベーター、支援団体を支援するもの」としています。
新たなプロジェクトには、グローバルなヒスパニック系教育機関(HSI)のエクイティ・イノベーション・ハブの設立、コミュニティ・カレッジ及び伝統的黒人大学(HBCU)向けの教育イニシアティブの拡大、ヒスパニック系/ラテン系の起業家や技術者を対象とした没入型技術ラボ「Apple Entrepreneur Camp」の新しいコホート研究、刑事司法改革と環境正義を推進するリーダーへの資金提供などが含まれるとのことです。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、今回のコミットメントについて以下のように述べています。
より公正で公平な世界を構築することは緊急の課題であり、Appleは、それらを推し進めるための共同責任を感じています。私たちが共有するコミットメントは、明日を担う若きリーダーたちが新しいビジネスを立ち上げ、画期的なイノベーションを開発し、正義のための戦いに参加する多くの人々を鼓舞することでしょう。私たちは、より良い未来に向けて、共に公平性に対するたゆまぬ努力を続けている先駆的な団体の皆様に感謝しています。
今年1月、REJIの詳細を発表
Appleは今年1月、「Racial Equity and Justice Initiative(REJI)」の資金の使い方について具体的な内容を明らかにしました。
同社は、HBCU向けの世界初となるイノベーションと学習の拠点であるプロペル・センターの建設、米ミシガン州デトロイトの学生のためにコーディング及び技術教育を支援する「Apple Developer Academy」の開設、有色人種の起業家を対象としたベンチャーキャピタルへの資金提供などを行うと発表しました。